アルトネリコに見る世界平和

2015年7月10日金曜日

ゲーム・アニメ・マンガ 徒然・駄文

基本的にRPGはやらない派ですが、時々やったりしています。
それが今回の「アルトネリコ」、シリーズ最初の作品です。

発売当初は色々と言葉がエロいだの意味深なシーンや設定で注目されていました。
私も買った時は半分以上ネタという考えだったかと思います。
興味を引いたきっかけはキャラ絵が好みだったというのもありますが、プレイしてみて「良いなこれ」と感じたのは音楽です。



上の動画はアルトネリコ1~3までのですが、このオープニング曲が良いと感じて頂ければクリアまで飽きずにプレイ出来るのではないかと思います。
音楽だけ聴くのもいいですが是非機会があればプレイしてみてください。

ゲーム自体の感想はこの辺にして、ストーリーがとても良いと感じました。


主人公のライナーはヒロインには鈍すぎですが、相手への思いやりは強いと思います。
最初の方は結構自分勝手な感じはありましたがだんだん変わっていきます。
終盤ではラスボスのミュールを「倒す」のではなく「助ける」方法はないかと。
まあ半分命令されて動いた感じはありますが彼は言えば分かってくれる奴なんじゃないかと。
色々各地を回ってミュールは根っからの悪者じゃない、ちゃんと理由があって人類を攻撃していたのだと知ります。


「争いが起きる最大の原因は何?」と聞かれた彼はこう答えます。

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ライナー「それは、相手のことを知ろうとしないことだ。相手が何を想い、何を望むのか。
それを知ろうとしないから、争いが起こる。
理由が分からなければ、相手は自分にとって災厄でしかないから。
だけど、相手のことが理解できれば、いくらでも解決方法が見つけられるはずだ」

ストーリーを教えてもらうスレ暫定Wiki - アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女 より)
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家庭内、地元コミュニティ、学校、社会、仕事、日本、世界。
小さい争いから果ては戦争までの原因はやっぱりこれに尽きるんだと思います。
以前知人の方とも話をしましたがこの話を理解してくれた時は嬉しくなりました。

あと「囚人のジレンマ」と言う言葉も思い出しました。
自分の利益を追求してしまうと結局お互いに損になってしまうという理論です。
どちらかが譲歩しないとだいたいろくな事が起きません。

それとは別?で理論の名前は忘れてしまいましたがこういう話があります。
AとB、の二人がいて、テーブルの上には1万円札が10枚で10万円あります。
これを二人で分けるのですが分け方を決めることが出来るのはAのみで、Bは同意するか拒否するかしか出来ません。
ちなみに、拒否した場合は二人共貰えません、0円です。

例えば、Aが良い人で5万、5万にしてくれればお互い気持ちよく終われますが、
自分にだけ金額を決める権利があるからと言って9万、1万と言ってきたとします。
Bとしては拒否したら0円なので、同意したほうが良いに決まってるのですが
自分より相手が儲けるのが許せないという心理が働き拒否してしまう人が実験だと多くなるそうです。

結構ストレートなセリフなので若干気恥ずかしくなりますが言ってることは(私としては)正しいと思います。
心情的に相手の方が得したり非があると分かりきってたとしても幾らかは譲歩したほうが
実は自分にもプラスになることがあるということですね。
まあその感情をコントロールするのが難しいから今もどこかで争い事が起きてるんでしょうね・・・