子育ての本は、大人同士のコミュニケーションにも役立つ

2015年10月9日金曜日

その他本 徒然・駄文

今までやったことがないことをやろうと言う一環で、図書館で全く興味がなかったコーナーを見ています。

たまたま、子育て雑誌を手にとったら従来の知識とのギャップからちょっとショックを受けたり新鮮です。
雑誌だけでなく子育てのハウツー本みたいなのを読んでみましたが、「これって子供だけでなく、大人もお年寄りにも良いな」と思いました。

だいたいどれも同じようなことを言っていまして、

  • 相手のペースに合わせる
  • なんでもやってあげると言うことはしないようにして、待つことが相手のためと考える
  • たまには放っておいてみる
  • 相手に任せれば、後々自分が楽になる
  • 無理やりやるべきことを作って、自ら忙しくしていないか見つめなおしてみる
  • 成功することを前提としないで、失敗を前提とする
  • ある点で劣ってるからと言って相手を下に見ない

いくつか並べましたが、「子育て」はもちろん、会社の部下の育成や、介護の分野にも役立つなと感じます。

教える立場にいると相手のペースが遅いのに苛立ってしまい、短気な人は相手が考えているのを断ち切ってやってしまったりついつい教えすぎたりしてしまいます。
意外とこの「待つ」というのが苦手な人がきっと多いせいで色々争いが起きるのかなと感じています。
多分待てない人は過去に「待っていても期待を裏切られた」とか「時間がもったいない」とか、そういう出来ごとがあったせいで待っているより自分でやったほうがマシだと言う考えが定着してしまっているんでしょう。
相手に尋ねてから5秒と待てない人は10秒は待つ気になって聞いてみると良いと思います。
それで8秒で返事が帰ってくれば儲けものです。
もちろんそれ以上待てる人はいくらでも待ってあげて下さい。
相手の顔を見ればちゃんと考えているのかそうでないのかは分かります。


部下の育成となると大企業だとスケジュールが詰まっているので時間にも気持ちにも余裕が無い人が多いかと思います。
しかし、そこはなんとかして時間をやりくりして余裕を持って相手に教える時間を作ったほうが得策です。
私はたまに料理を手伝ったりするんですがもちろん手は遅いです。
失敗もしますがそれはやっぱりやってみないと分からないんですよね。
ただその失敗をする機会が今の世の中少なくなっている気がします。

「あれはダメ、これもダメ」では何故ダメなのか理解できない人が多いのではないでしょうか?
公園で球技が出来なくなってきて久しいですが、あれも「謝ってくれれば、ガラス割っても構わんよ」というおおらかな人が公園近辺に住んでくれればだいぶ変わると思うんです。
実際の所、球技が禁止されてる理由はよく理解してませんがそのうちの一つはそれで解決できると思います。


介護の現場でも、
遅くても相手が出来ることを介護者がやってしまうとどんどんその能力が衰えてしまいます。
相手のためにやった行為が後々自分の負担を増やすことになるなんてアホらしいですよね。
「ケガをされたら困る」とよく聞きますが、介護施設なら事前に危険を遠ざけるのも重要でしょう。

それが自宅で家族を見ている場合ならどうでしょう、ケガされたら困りますか?
もちろん、大ケガとか命に関わるとかそれは大変なことですのでその可能性はないほうが良いです。
でも、転んでコブが出来たとか、刃物で指を切ったとか、軽いやけどをしたとか・・・
そのぐらいなら数日から1週間で治ります。
普通に元気な人だってどこでケガをするか分からないんですからそれは要介護者でも同じです。
ケガをすればそれが危ないことだったんだと理解することは出来ます。
それが起きる前に「危ないから」と言う理由で全部取っ払ってしまうのはどうかと思います。
一番大事なのはケガしたらちゃんと治療をしてあげることです。
もちろん、必要以上に怒ったりはしてはいけません。


今回は子育てのやり方は大人同士のコミュだけでなくあらゆるコミュニケーションで役立つと言うことを書いてきました。
「○○は××にも役立つ」というのは山ほどあるので、その考え方を分かってくれる人が増えて、小さい揉め事から大きい争いまで少なくなったらな、と願っています。

(参考文献)