マンガ「健康で文化的な最低限度の生活」1巻 感想

2016年2月9日火曜日

ゲーム・アニメ・マンガ


友人に借りて読ませて頂きました。
先日、前の父が生活保護申請をしているという通知が来たので、それを受けて友人伝いにこの本の存在を知りました。

まだ1巻の段階では扶養照会の話は出てませんが、これだけでも色々考えさせられる話でした。
主人公が担当する家庭が110件とか、ちょっと私には覚えられる量ではない気がしました。
もし同じ立場なら、主人公と同じくてんてこ舞いになることでしょう。
また、性格もだいぶ主人公と似てる感じで、人について行くことが精一杯という感じです。

子どものおままごとに付き合うシーン、これも自分だと長く引きずりそうです。
先日とあるショッピング施設で、おばさんっぽい人に意味が通じないようなセリフをかけられ、頭が真っ白になりました。
自分の理解を超えた応対が必要になった場合、どう考えても事態が悪化する未来しか見えません。
そのおばさんの件は、理解できないままその場を離れたら追って来なかったので、それで済みました。
しかし、これが客対応だったらと考えると恐ろしくて恐ろしくて。

「ホームレスの人も申請できるのかな?」という言葉も残りました。
上手く現状を扱えていない私と、彼らの生活を交換すれば、最低彼らの生活の質は向上するんじゃないかとか考えちゃいます。
秋葉原や新宿などにいる人達を見ると考え込んじゃいますね。
一応、「居住している人なら申請できます」というような張り紙が掲示板に貼ってあるのを、先日上野に行った時見かけました。
でも、毎日生きるのにも大変な人がこんな所見るかな、と。

マンガのキャラも色々ですが、熱血系の七条さんと、クール系?の栗橋さん、みたいな性格の人とやっていかないといけなくなったら3日耐えられるかどうか。
栗橋さんは見た目は良いんですが(笑)
どこで力を入れ、どこで手を抜くか?今の自分の重要課題です。
自分の身体すらどこまで大丈夫かよく分かってないんですから。
だから、運動しすぎて熱を出したりするんですよね。

あと、「生活保護費を酒やパチンコに使うことは違法ではありません」と言うのは意外でした。
まあよく考えれば、その人が思う健康で文化的なんて人それぞれですからね。
嗜好品も制限されるはずはないよなと。

自分が慣れていない「アウェイ」だと緊張しますよね。
だけど、話のしやすさはアウェイの方が私は上ですね。
やる気溢れまくりのお母さんのキャラ、こういう頑張り過ぎちゃう人は難しいですよね。
自らにノルマを課ししてしまうタイプは、だいたい休みを取るのが下手なんですよね。
私もそんな感じなので少し分かります。
また、「次巻に続く」的な感じで終わってしまってますが、恐らく彼女は生活保護=恥、という考えを持ってる、という流れの気がします。
私も生活という点では全く意識してませんでしたが、就活となると数十円、数百円、の写真代まで惜しく感じてしまい、重要な所で使えてこなかったんですよね。
もっと早く何かしらの決断をしてれば、とは何度も思いますが、もう仕方ないので毎日を大事に生きようと思います。

色々と考えさせられる作品なので、購入も検討してみようと思います。
その前に、今ある本処分しようかなと考えています。
ずっと置いておいてもしょうがないですし、それならまだ見ぬ人の元へ行ったほうが本も喜ぶかと思いますし。
何より部屋が広くなりますから、物は少ないほうが良いかなと。