「蛭子の論語」 読書感想

2015年12月11日金曜日

その他本

最近読んでいた本はネガティブなテーマからのアドバイスのばかりでした。
しかし今回買ったこの本「蛭子の論語」はネガもポジもなくタレントで漫画家の蛭子能収さんが論語について独自の意見を語るという内容ですのでちょっと前向きになれる本です。

以前感想を書いた「困った母親たち」や「あなたを苦しめる母から自由になる本」とアドバイスという点ではかなり似てるところはあります。
やっぱり人間関係行き着く所は一緒なのかなと感じました。

先日のワークショップで「尊敬する人は?」というテーマで蛭子さんと言った私。
それでたまたま本屋で見つけたのが「蛭子の論語」でした。
やっぱり読めば読むほど出来た人だなと感じます。
昔いじめられていた事や警察のお世話になったとか中々穏やかな人生ではなかったにも関わらずあの性格とオーラが出せるとはびっくりです。

159pに「自分のことを理解してもらうのはたとえ親でも恋人でも無理」と言うような事が書いてあります。
今ならよく分かるこの言葉、 相手にやって欲しい事を頼むのではなく自分がやりたいことをやらないと駄目なんですよね。
自分を表現してたらいつか見つけてくれる人がいるかもしれない、いないかもしれない。
しかしまずはやってみないことには始まらないですよね。

185pには「頼まれた仕事は最後までちゃんとやる」とあります。
ほとんどのページで同意できるのですが、これはちょっと異論を唱えたいです。
相手は「お前ならやってくれるだろう」と期待してくれてるというのは分かります。
それでとりあえずやってみて上手く行けば最後までできますが、もしつまずいてしまった場合。
自分だけでは解決できない、他人に聞いても解決できないとなるとちょっと最後までできるかどうか怪しいんじゃないでしょうか。
そういう場合でも途中で放棄するのではなく、関係者と話し合って「中止」の判断を下せば良いと思います。
けっこうやってることを辞めるのって勇気いりますけどね。

この本「蛭子の論語」はしばらく私のバイブルとして暇な時読み返そうと思います。